山陽女学園中等部
第2回レシテーション・コンテスト 開催
平成28年11月19日、広島県の山陽女学園中等部にて、2016年度アイルランド大使館・ISES JAPAN後援『山陽女学園中等部レシテーション・コンテスト』が開催されました。 昨年より引き続き、第2回の開催となり、中学2・3年生は緊張も少し和らいでいた雰囲気でした。公開授業の日に行い、多数の保護者様にもご覧頂きました。
昨年はアイルランドを代表する作家の『ガリバー旅行記』を題材にしましたが、今年度はハローウィンとシャムロックについて発表して頂きました。 昨今、日本国内でもハローウィンが有名になり、様々な場面で仮装を楽しんでいる姿が見受けられますが、実はハローウィンの発祥はアイルランドで、仮装をする以外にも、カボチャをくり抜いたジャク・オ・ランタンが有名です。今回はジャック・オ・ランタンの起源を中学3年生が発表してくれましたので、そのストーリーを簡単にご紹介します。
昔、ジャックという名前のアイルランド人がいて、彼は非常に怠け者でいたずらが大好きでした。ある日、彼は悪魔にいたずらをし、地獄に落とさないと約束を取り付けました。 その後、ジャックは亡くなりましたが、彼は怠け者でいたずらばかりしていたので、天国には入れませんでした。地獄へ向かうも、悪魔と地獄に落とさない約束をしていた為、彼は地獄にも入ることが出来ず、今も天国と地獄の間を一人で地獄の小さなかがり火を持って彷徨っています。 ジャック・オ・ランタンには死者の魂を近づけないという意味と、仮装にはジャックに対して『私は味方なのでいたずらをしないでね』という意味があり、アイルランドでは今も大切な宗教的な一日と位置付けられています。
発表した生徒は、お昼休みや放課後にネイティブの先生や英語科の先生の所へ通い、練習を重ねてきました。堂々とアイコンタクトを使いこなせる生徒や、紙で作ったジャック・オ・ランタンを用意した生徒もいて、皆様のレシテーション・コンテストに対する真剣な姿勢がすごく伝わってきました。 生徒の皆様には今回のコンテストをきっかけにし、より一層英語に磨きをかけ、いつの日かアイルランドを訪れることを願っております。最後に、この場をお借りしてこの度大変お世話になりました在日アイルランド大使のアン・バリントン大使閣下、アイルランド大使館の皆様に厚くお礼申し上げます。